Words and Feathers

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対象への執着と忘我の悦楽 / 天国へ行こう

わあ、この曲すごいなあ、と思っているうちに、新作も出てしまってました。早い!

※この動画も、今日の記事も、人によっては受け入れられないと思うので、
心中とか病んでる系が苦手だったり、影響受けやすい人はご注意ください。



作詞・作曲 きくお
動画 しーく

ニコニコ大百科の方に詳しく書かれていますが、プロの作曲家さんだそうです。
楽曲もですけど、作品の主題とか歌詞の言葉遣いとか、あと自身の絵も、
独特な引力を持ってる方ですよね。
人によっては反発を感じてしまうので、単純に魅力とは言えないですけど。

作品の引力というのは、実は主題の真新しさとか斬新さとかではなくて、
作者の抱える暗闇の重力に比例しているような気がします。
ブラックホールのように、その闇が大きくて重いほど周囲を呑み込んでいくような。
それは作品とか作者自身の、表面の明るさとは関係なく。

この作品が何を表現しているのか、コメントでも諸説出てますけど、
私は何となく、カップルが電車に飛び込み自殺した事件を思い出しました。
(「まんまじゃん」とか言われそうですが。)

心中って色々と方法はあって、普通は(?)同時に服毒したりとか、
お互い縛り合って海に飛び込んだりとか、片方がもう一方を手に掛けてから自殺したりとか。
でも、お互いがほぼ同時に、ほぼ間違いなく死ぬ方法として、
一緒に電車へ飛び込むというのは、結構確実なやり方ですね。

上記のような事件は時々あるみたいですが、
私が知った事件は、20代前半の男女が線路の上で抱き合ってキスしたまま、
電車に撥ねられて亡くなったという話でした。
別に家族や周囲の人達に、交際に反対されていた訳でもなく、
理由がわからなかったらしい。

その二人が本当は何をどう思って心中することにしたのか、もう誰にもわからない。
でも、もし恋人同士が心の底から求め合っていて、どうしても離れたくなくて、
もう「自分」なんていう容器を捨ててしまって、精神的にも肉体的にも、
どうにかして同化して、本当にひとつになりたいと望んだなら、
お互いの血と肉がどろどろに混ざり合わさって、
もう誰にも分けられないような状態で死んでいくというのは、
ロマンチック、と言えないことも無いかも知れない。
誰かを道連れに自死することの罪深さと、
後に残される人々の感情を完全に無視すれば、だけど。

「ひとつになりたい」とか「自分の殻を破って」とか、
恋愛において比喩的に使われるフレーズだけど、
もしそれを言葉通りに実行するなら、こういう方法になるのかも。

愛という現象には対象への執着という行為が内在していて、
それをどう制御するにせよ、どう表現するにせよ、
相手への少々度を越した関心が無ければ、愛も生まれない。
ただ、その執着だけが増幅して妄執となった時には、
グロテスクな結末が待っていると思う。

理解しがたい心中や、ストーカー殺人や、
親による子殺しや、子による親殺しや、
そういった余り知りたくない、認めたくない醜悪な出来事が、
愛とか憧れとかいう、ごく普通の感情の果てにも存在し得る。
何か異常な事件があると、世間はどうにかしてそこに「特殊性」を求めるけれど、
実は「正常値」の範囲外に「異常値」があるだけで、
基本的には同じベクトル上に存在している、と思う。

「そんな自分勝手なものは愛と呼ばない」とか、
「愛とはもっと優しさと思い遣りに満ちていて、相手の幸せを願うこと」云々と、
反論されるかも知れませんが。
まあ、そういうのは「愛」を反社会的なものにしないために、
愛情を「正常値」に保っておくための、リミッターみたいなものではないでしょうか。
だから、お互いが制御を外すことに同意してしまえば、
その関係はどこまでもエスカレートしてしまうし、
勝手に自分だけリミッターを外して、相手を苦しめてしまうこともあるし。

もし愛というものが、数多の作品で画一的に賛美されているように、
どこまでも徹底して美しく善きものであるなら、
愛ゆえに苦しむ人も苦しめられる人も、こんなに存在しないんじゃないか。
愛に飢えるのは苦しいことだけど、愛し合える状態を制御するのも辛いことなのだ。
食べるものが無ければ我慢するしかないけど、
そこにごちそうがあるのに我慢するのは困難なように。

そういう歯止めの利かない執着と忘我の快楽の渦へ、
円を描きながら行進していくような、そんな音楽。
この作品を聴いて感じたことを説明しようとしたら、
こんな長文になってしまいました。

・・・聴いた方が早いって(苦笑)。


はあ、こんな長文読んでくださった方、また以前の記事に拍手してくださった方、
どうも有難うございました!
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