Words and Feathers

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狐の気持ちと赤い花

先週末、彼岸花を見に出掛けました。

矢勝川

ここは、童話『ごんぎつね』の舞台となった場所。


※以下、ごんぎつねのお話を知らない方は、ネタバレになりますのでご注意ください。

今年は開花が一斉に揃わず、草の中にぽつぽつと咲いている感じですが、
例年なら赤一色の絨毯のように咲きます。

彼岸花

ごんぎつねのお話の中にも、彼岸花が登場しますね。兵十のおっかあのお葬式の場面で。

花嫁行列

こちらは葬列ではなく、結婚式の花嫁行列でした。
彼岸花の咲くこの季節、童話の村秋まつりのイベントとして結婚式が行われるそうです。
遠くの赤い傘の下、白無垢の花嫁さんが人力車で運ばれていきました。綺麗だった!

ごんぎつねのお話は、小学校で習ったときにも、なんともやるせない気持ちになりました。
ひとりぼっちのいたずら小狐と、おっかあが亡くなってひとりぼっちになった兵十。
兵十が病気のおっかあに食べさせようと捕まえたうなぎを、遊びで逃がした罪悪感と、
同じ境遇の親近感から、栗や松茸をこっそり差し入れます。
そんなこととは知らず、他人に言われて『神様のおかげ』と信じる兵十に、淋しくなるごん。
最後は、家に忍び込んだ狐を、また悪さをしに来たと思った兵十が殺してしまいます。
その直後、そばに置かれた栗を見つけて、ごんが何のために来たのかを悟るのです。

今読むと、さらに切ない気持ちになりますね。ごんに対しても、兵十に対しても。
『自分がうなぎを逃がしてしまったから、兵十のおっかあはうなぎを食べれずに死んだ』と、
ごんは考え、自分のいたずらを後悔します。
でも、兵十はその後でまたうなぎを獲って、食べさせたかもしれないし、
おっかあが亡くなったのは病気のせいで、ごんのせいじゃありません。
だけどごんは、兵十がおっかあの最後の望みを叶えてあげる、その機会を奪ったと、
ひとりで思い込んでしまいます。
そして兵十は、ごんが毎日栗を届けに来ていたことは最後にわかったけれど、
なぜそんなことをしたのか、その理由はわからなかったと思うのです。
小狐が、自分に対してすまないと思って、差し入れをしていたなんて。

本当に、どうしてごんは兵十にお詫びしたかったのでしょう?
栗を届けているのは神様だ、と言われて兵十が信じたとき、
ごんは『おれがやってるのに、神様に感謝するなんて割に合わない』とがっかりします。
割に合わないって、どういうことでしょう?
つぐないでやってるのに、感謝されないことに不満を持つなんて、
本当のつぐないとは言えないのでは?
現代なら、そんな風に批判されそうです。2ちゃんねるあたりで(笑)。

素直にごんぎつねの気持ちになって考えてみれば、
ひとりぼっちの小狐は、やっぱり淋しいからいたずらをしてたと思いますし、
同じくひとりぼっちになった兵十に、とても同情したのでしょう。
だから、兵十に近づきたかったのでしょう。
自分のしたことを後悔する気持ちに嘘は無いけれど、
つぐなうという行為を通して、誰かとつながれることが嬉しかったのでしょう。

そういうのはつぐないじゃないと、正論で批判することは簡単だけど、
正しいつぐないよりも、誰かとつながれることの方が人の心を癒すこともあります。
もし兵十とごんが友達になれていたら、きっと幸せな物語になったのにね。

でも、その気持ちが受け入れられないことも、よくある話です。
家に入ってきたごんを、兵十が撃ち殺してしまったように。

作者の新美南吉は、この地方出身の童話作家。
私には高校の先輩ということになります。
彼の童話には、他にも狐の登場するものがあるので、
100年くらい前には、このあたりにも狐が住んでいたのですね。
今でも深い山の残る場所があって、そこらあたりは狐が住んでるとか。

彼岸花の花言葉はちょっと切ない。
花が逢いたいと願う葉が出てくるのは、花が枯れてしまってから。
見頃は今週末いっぱいのようです。


あまり更新できなくてごめんなさい。拍手有難うございます!
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