Words and Feathers

ボカロ・旅行記・夢日記などつれづれに。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【翻訳裏話】 嘘つきの世界 【兼・反省会場】

ども! なずる☆です。
なんとボカロで投稿は一年ぶりになってしまいました。
ていうか、投稿自体もしかして今年初めて・・・?
まあ趣味なので、無理して辛くならないのも大事ですよね。
まだ作成してない英訳済み曲が4曲はあるので、それもぼちぼちやります。

これも、英訳はちょうど一年前くらいに出来ていましたが、
あまりにも人気の曲だったので、ちょっと寝かせてたみたいな。



作詞・作曲 すこっぷさま (原曲ページへリンクします)
動画イラスト まつとりさま

すこっぷさまには、英語カバー投稿についての許可を頂きました。
有難うございました。

こちらも一年前にお迎えしたまま出番の無かった、鏡音Appendさんを初使用です。
Appendでは、LEN powerとRIN sweet押しの方が多いような気がしますが、
私もこの二種類の声が好きですね。
LEN powerの扱いやすさに慣れると、オリジナルのめんどくささが際立つ気が(苦笑)。

この曲は、投稿されたときにtwitterのTLを駆け巡っていたので、
投稿当日に一度は聴いていた記憶があります。
色々スゴイな、とは思ったのですが、
動画に書き込まれてるコメントみたいな『共感』とは少し違う感じでした。

動画に登場するような少年少女の頃なら、他人の嘘も自分の嘘もまだ許せなくて、
そのひとつひとつに傷付くことができたし、
そうやってやせ我慢をしている自分のけなげさに、
いつか誰かが気付いてくれて、救われる日が来るのかもしれない、
なんて夢を見ることもあったかもと思います。

だんだん嘘への耐性ができてくるのか、ついてもつかれても傷付かなくなるのを、
年齢のせいにするのは言い訳かも知れませんが、
「悩んでる暇が無い」というのが実際のところです。
だから、この曲を聴いた時の最初の感想は、
「そういう悩み方をしていた頃もあったな」と回想するような、
若干距離を感じる反応だったのです。

それでも何度か聴いていて、ふとした瞬間に、
「やっぱり嘘をつかずに向き合える誰かがいたら幸せなことだし、
そう思ってくれる人がいたら、すごく嬉しいだろうな」と思ったのでした。
世の中には色んな種類の嘘があって、
保身や虚栄心からくるものもあれば、
相手を傷付けたくない、誰かを守りたいという気持ちからの嘘もあります。
子供よりも大人の方が嘘つきだし、嘘をつかなければならない場面が多いのですが、
だからこそ、嘘のない自分と向き合うことを本気で求められたら、
子供以上に、それを嬉しく思うのではないか。
そんな気がしました。

原曲はミク曲なのですが、カバーではレンに歌ってもらいました。
最初と中間部をリンの声にした理由は、
動画では不器用な少年が、優しすぎる少女のことを想い、
自分の殻を破って彼女に向き合おうとしているのですが、
少女の方も、ただ少年に心配されるだけの存在ではなく、
不器用で優しい少年の様子を見て心を痛めたりしていた、
そういう感じにしたかったからです。
(ただただ弱くて、王子様に愛され守られることを期待する女の子は、
私の好みではないので・・・)

訳にあたっては、主に押韻のために意訳したり、
付け加えたところが多々あります。
すこっぷさんの歌詞は、この曲ではそうでもないけれど、
言葉の音で遊んでいることが結構多いですし(Snow Trickとか)、
原曲の疾走感を損なわないように、押韻にはこだわりました。
いくつか補足を・・・。

1)As the nursery rhymes in the night

Nursery rhymesとは、英国ではマザーグースを主に指しますが、
子供をあやす子守唄やわらべ歌です。
最初のフレーズで原曲が「歌」としているところを「お話」に変えたので、
ここで元の「歌」に印象を近づけてみました。
子供向けのおとぎ話では、残酷な描写や結末は変えられ省略されていますが、
(『本当は怖いグリム童話』みたいに)
それが原曲の「汚いことは隠し綺麗ごとを並べる夜みたいな言葉」であって、
甘い夢を見ていた少女には、昼の現実の残酷さは辛かったのだと思います。
マザーグースは、まあ、結構はっきり残酷ですけど・・・。

2)But like two sides of a coin

似た者同士なのに分かり合えない、という部分を、
一枚のコインの裏表だから目を合わせられない、としてみました。
See eye to eyeという表現は、意見・気持ちが一致するという意味もあります。

3)The world of liars we fabulated

Fabulateという単語は結構マイナーな英単語なのかも知れません。
Fable(寓話)から派生した言葉で、ストーリーテリングすること、
主にファンタジーの要素を含むお話を語ることです。
原曲は「僕たちが作った嘘つきの世界」なのですが、
単純にmadeとかcreatedにせず、fabulatedと表現することで、
最初に持ってきたfairy talesにもつながるし、
空想や妄想でがんじ絡めになった、現実とは違う世界という連想をしました。

4)The "me" with a plastic smile

The "me"という表現は、社会心理学者G.H.Meadによるものです。
人間の自我は、社会との関わりの中で「Social Self 社会的自己」という、
他者から「こういう人」と見られている自分像を、自己の一側面として受け入れ発達します。
それが「The "me"(客我)」であり、それと対峙する「I(主我)」が、
自己意識の中に同時に存在している、というお話なのですが、
興味のある方は自身で調べるか、社会心理学の授業を受けてみてください(笑)。
原曲では「君の目に映る僕は誰なの?」という質問のみですが、
彼が想定し悩んでいる答えは、こういうことじゃないかな、と想像しました。

動画のタイトルにわざわざ『拙訳』とつけたのは、
この曲には既に複数の英訳版があったからです。
それなのにどうして自分が訳すのかと言うと、
上につらつら書いたような、自分なりの曲の解釈だったり、
メロディとリズムへの自分なりの言葉の当てはめ方だったり、
そういうことが楽しくてやっているのですよね。
日本人が訳す英語なので、間違いもあるかも知れないし、
こなれてもいないかも知れませんが、
それはそれとして楽しんでもらえたらいいな、と思います。
歌って楽しんでもらえたら、もっと嬉しい(笑)。


大変に長くなりましたが、読んで下さった方、拍手して下さった方、
英語詞のページの拍手コメで指摘して下さった方、どうも有難うございました!
関連記事

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

W&F Counter

いらっしゃいませ!

番目のご訪問です☆

Posted Date

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

Questionnaire

ブログの感想を教えてね♪          複数選択は連続投票でどうぞ。

コメントは管理者のみ表示です。

Search by a keyword

twitter

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。