Words and Feathers

ボカロ・旅行記・夢日記などつれづれに。

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Top Predator

先月、公開以来大絶賛されている(らしい)アニメ映画を一緒に観に行こう、
と友人に誘われました。
そのスタジオの作品は、私も好きではあるのですが、
どうしても、その作品に関しては他人と観る気がしなくて、断ってしまいました。

「好きなんだけど、たまにすごく頭に来ることがあるんだよね。
今回はそういう雰囲気が観る前からしてるから、やめとくよ」

そう言ってお断りのメールをしました。
相手からの返事はこんな感じ。

「確かに作品ごとに賛否両論あるし、好みが分かれるよね。
自分が今回観たいと思った理由は、実在の人物をモデルにしてるからだったんだ」

そう、私が観たくないと思った、まさにその理由がそれだったのです。
恐らく、そういう理由でその作品に腹を立てても、あまり他人には理解されなさそうで、
だったら一人で観る方がいいやって思ったのでした。

(もう何の作品の話をしているか、わかりますよね?)

そのアニメ監督は世界的にも有名な、日本が世界に誇るエンターテイメント作家です。
そのことは間違いなく、私も彼の作品は好きです。
ただ、どうしても、たまに傲慢さが鼻につくときがある。
その傲慢さとは、自らの理想を具現化するために他人を踏み台にしていても、
それに全く気付かない種類の傲慢さだと思うのです。
恐らく彼は、他人というか人間にあまり興味が無いんじゃないかな、とも思いますが。

別にスタジオ内でスタッフがどうの、とか、そういうゴシップじゃないです。
彼は完全オリジナルでも作品を作れるけれど、原作有りのものも多いです。
そして彼が手掛けると、原作がどこかに吹き飛んでしまって、
はじめから彼の作品だったかのようになってしまう。

それはもう、誰も敵わない彼の才能の大きさのなせる業であって、
そもそも非難されるようなものでもないのかも知れませんが、
そこに存在していたはずの原作と、原作者の気持ちを思うとき、
「素晴らしい作品になったのだからそれでいい」と、
片付けてしまっても良いことなのだろうか、と疑問が残るのです。

以前はよくニコニコ動画で、ボカロ楽曲原作者vs歌い手の論争が起きていました。
「有名な歌い手が歌ってあげたから、曲の良さが伝わって人気が出た」とか、
「歌い手が歌うことによって、ボカロ楽曲は完成する」とか、
そういう発言にことさら過敏に反応する人が多いのに、
この原作と有名監督による作品の関係に対して、
疑問を感じる人が見受けられないのは、なぜなんだろうと思います。
それとも、「歌い手」じゃダメでも「プロの歌手」なら光栄です、となるように、
相手が越えられない壁の向こうにいる神のごとき存在なら、
進んで我が身を供物にして悔いは無い、ということなのでしょうか。

『争いは、同じレベルの者同士でしか発生しない!!』 そういうことなのでしょうか?

件のスタジオによるアニメ作品に対して、真っ向から異を唱え、
それがそれなりに世間に受け止められた原作者は、超のつく有名文学者くらいで、
しかもその作品は、監督が彼では無かったのですからね。

彼の作品の原作に使用される、ということは、原作と原作者にとっては、
ヘビに睨まれたカエルとか、まな板の上の鯉とか、
そういう諦めの境地にならざるを得ないのかも知れません。
「こんな有名な人が、傑作に仕立ててくれるのだから」と。

でも、それは、もう自分の作品じゃない。
どうして、私の骨に貴方の血と肉を被せて、私とは別の誰かを作り、
それを使って自分の伝えたいことを伝えようとするの?
貴方自身が伝えればいいじゃない。

その彼が、今度は実在の人物をモデルにして映画を作ったというのです。
「初めて自分の作品に感動した」と涙を流して。
彼はそのモデルとなった人物について「ほとんど調べなかった」と公言しています。
恐らく調べずとも、彼の精神は自分にはわかっている、ということなのでしょう。

しかし現実に生きていた人間に対して、その周囲の関係者に対して、
これほど傲慢な物言いもないのではないか、と思います。

実在の人物がそこに何十年と生きていた存在をないがしろにして、
自分の理想の人物像と恋愛感を押し付けて、映画として公開し大ヒットになる。

ほんの少しでも、そこに実際に生きていた人に対して敬意を持っているのならば、
このようなことは出来ないのではないでしょうか。
このどうしようもない傲慢さに目をつぶることにしなければ、
この作品を観ることは、私には難しいです。

『実在の人物に着想を得て作り出した、オリジナルキャラクター』

そのように言っていればまだ受け入れられたし、実際そうだと思います。
他人の人生に対する敬意があれば、このように表現していたんじゃないかな。


読んで下さった方、拍手して下さった方、有難うございました!
テレビ放映されるときは観ると思います(笑)
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